ホームページには「サーバー」という言葉がよくセットで出てきます。
当たり前のように聞く「サーバー」とは一体なんなのか、ざっくり解説していきます。
サーバーってなに?
サーバーは、いろいろなサービスを提供してくれるコンピューターのことです。
サービス(Service)をするものなので、「サーバー(Server)」と呼ばれています。
ここで言うサービスとは、身近なものだとメールの配信やネット通販のようなユーザーに提供されているものです。
例えば、スマホでメールを受けたり送ったりしていますが、それはサーバーがメールのサービスをしてくれているからで、そのサーバーはメールサーバーと呼ばれます。
メールサーバーが無いとスマホだけではメールのやり取りはできないのです。
サーバーにはその他にも、ファイルをみんなで共有できるファイルサーバー、大量のデータを管理しているデータベースサーバーなど、色々な種類のサービスを提供することができます。
では、Webサーバーってなに?
サーバーのサービスの中でもホームページをサービスしてくれているサーバーのことをWebサーバーと呼びます。また、ホームページのことをWebページとも呼びます。
正確にはWebページというのがWebサーバーでサービスされているページのことで、ホームページというのは、Webページの中でもトップページ、例えば企業のトヨタさんで言えば、トヨタさんの一番入り口のページのことを言います。
あとは、自身の端末のブラウザを起動した際にはじめに表示されるページのこともホームページと言います。
厳密にはホームページというのは上記の意味なので、本来はWebサイトと言われます。
みなさんが日頃見ている Yahoo! JAPAN のページや Amazon のページ、企業のWebページも全てWebサーバーがサービスしてくれています。
パソコンやスマホにある「Google Chrome」「Safari」「Microsoft Edge」「Fire Fox」などのWebブラウザからWebサーバーに対して「ここのページ見せて」と伝えると、そこのページの情報がWebサーバーから送られてきて、ブラウザに表示されるというわけです。
ブラウザに表示される https://www〜 って何?
Googleで検索して、検索結果からタップしてWebページを表示させると、ブラウザの上部に https://www〜というなにやら英語のような、文字列が表示されます。
これはURLと言われるもので、「Uniform Resource Locator」という英語の略です。
なにか難しいですね。直訳すると「統一された資源の位置を示すもの」という感じですが、まだ固くてわかりづらいですね。簡単にいうと、どこのサーバーのどのWebページをブラウザに表示させるのかということを示しています。
「https:」はプロトコルというもので、通信のやり方を示しているのですが、人間同士にしてみると「何語で話します」と言っているようなものです。次に続く「www」が実際のサーバーの名前です。
ドメインってなに?
次に、ドメイン名というものが続きます。
例えばヤフーなら「www.yahoo.co.jp」の「yahoo.co.jp」がドメイン名です。
ドメイン名が住所と名前みたいなものです。「yahoo」が名前ですね。
「co」が企業のものという区別、「jp」が日本です。
よって「www.yahoo.co.jp」は、「日本」の「企業」で「Yahoo」という会社の「www」というサーバー名のサーバーということになります。
これでどこにあるサーバーかが一意に決まるようになっています。
これにより、「https://www.yahoo.co.jp」というところまでアクセスできます。
そして実際にヤフーのトップページからアクセスしてもらい、適当に記事をクリックしてもらうと「https://www.yahoo.co.jp/pickup/xxxxx」というようなURLがブラウザに表示されます。
「yahoo.co.jp」よりも後ろの部分が実際に表示されるヤフーのサーバー内のページで、サーバー内のファイル位置を示しています。
ところでなぜWebっていうの?
メールサーバー、ファイルサーバー、データベースサーバーなどは、役割そのものが名前になっています。
Webサーバーも、WebページをサービスしているのでWebサーバーと呼ばれます。
それでそのWebってのは何なのでしょうか。
そもそもWebとは「くもの巣」という意味です。
ですが、くもの巣をサービスしている!ということではありません。
Webサーバーは、他の種類のサーバーと違って、表示されるWebページがリンクという技術を使ってインターネットを介して他の会社などのホームページとつながっています。
ヤフーのページを見ていて、トヨタさんの広告が出ていたとすると、その広告をクリックすることでトヨタさんのホームページに変わりますね。これをリンクといいます。
このように、世界中のWebサーバーがつながっているのです。このつながっている様子が、まるでくもの巣が張り巡らされているようなのでWebと呼ばれています。
実際にサーバー名によく使われている「www」は「World Wide Web」の略で、世界中に張り巡らされている、くもの巣を意味しているのです。
ところでインターネットってなに?
今では普通に子どもでも使っている「インターネット」ってさて何なのでしょうか。
コンピューター同士を繋いだものがネットワークと言われています。
元々は、同じ企業内、同じ学校内、同じ組織内のコンピューターをつなぐものでした。それを、企業間・組織間でもつなぐようになったのがインターネットの始まりです。
今では世界中のコンピューターがこのインターネットを介してつながっています。そのインターネットに今ではコンピューターだけでなく、スマートフォンやカメラなど色々なものがつながっています。
すべてのモノが、インターネットに繋がる時代の到来
そういえばIoTって最近よく聞くんですが、IoTは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と言われます。いろいろなモノの情報をインターネットを介して取ってこれるようにするものです。
例えば、ビニールハウスの温度計に通信機能を持たせてインターネットに繋ぎます。そうすることで、そのビニールハウスの持ち主の農家さんは、どこからでも自分のビニールハウスの温度を見ることができます。
家の照明に通信機能をつけてインターネットに繋ぐと、「あっ、電気ちゃんと消したっけ?」と出先で思った時には、インターネットを介して、電気がついているかどうかを見ることができ、さらには遠隔で電気を消すこともできますし、こういったことはそれほど知識がなくとも簡単にできるようになりました。
実際には、ビニールハウスのデータや照明のセンサーは、インターネットのそれ用のサーバーにつながっています。サーバーが常にビニールハウスの温度を受け取って処理をしているのです。
ビッグデータってなに?
このように色々なものがインターネットにつながって、インターネット上のサーバーにデータが溜まっていきます。この大量のデータをビッグデータといいます。
今や普通にみなさんが行っているインターネット通販。Amazonや楽天など誰がいつ何を、いくつ買ったかというデータもビッグデータとしてそれぞれの企業が持っています。そのデータを利用して、
というのを察して、「これもどうですか?」とお勧めしてきます。商売上手ですよね。
でも今後、このように各個人の行動やIoTでつながっている多くの情報からサーバーが色々な処理を行い、私たちの生活を豊かにしてくれることがどんどん広がっていきます。
サーバーってどこにあるの?
このサーバーというコンピューターは、大きく分けて以下のようなものがあります。
自社にサーバーを置く
「オンプレミス」といいます。
この方法は、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアと呼ばれる管理者がいないと運用が難しいです。
サーバーを置くところを借りる
「ハウジングサービス」といいます。
サーバーを置く施設やネットワーク、電源などは用意されており、そこに自分のサーバーを置いて運用するという方法です。ハウジングの場合もサーバーは自前で用意することになります。
オンプレミスから安全なところにサーバーをすぐ移すこともできます。
業者の用意したサーバーを借りる
「ホスティングサービス」といいます。
業者がサーバーまで用意してあってそのサーバーを使う方法です。
ハードからソフトまで用意してあって、インターネットから利用するためのお膳立てが全て済ませてあり、細かな設定や使用したいデータベース、システム等をインストールしたり、自分のホームページを設置するようなサービスです。
ホスティングには、専用サーバーと共用サーバーがあります。
一般的には「レンタルサーバー」と言われています。
共用サーバーがコスト的にもいちばん手軽に始めることが可能ですが、サイトの性質にあわせて専用サーバーを使用することもあります。
まとめ
サーバーの種類には、それぞれにメリットとデメリットがあります。ですが今はクラウドサービス全盛です。
作りたいホームページの規模や仕様によっては、クラウドサービスを利用する方がコストメリットが大きくなることもあります。
今後、ホームページを新しく開設する方、今あるホームページをリニューアルされる方は、これらのサーバー申し込み、設定などの手続きも全て含めて当社が受託させていただきますので安心してご依頼ください。