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仕事の進め方実務ガイド

「せっかくお金をかけたから」で続ける前に考えたいこと

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導入した業務の仕組みが使いづらくても、「あれだけお金をかけたのだから」と続けたくなることがあります。費用だけでなく、調べた時間や、社内を説得した苦労もあるでしょう。見直すときは、その経緯を受け止めながら、これからの選択肢を分けて考える必要があります。

修理する機械を、今日の時点から見直す

例えば、何度も修理している機械を考えます。これまでの修理代が惜しくても、その金額だけでは、次の修理をする価値があるかは分かりません。

もう一度直したら、必要な仕事をどのくらい安定して続けられるのか。その間の費用や手間はどれだけか。別の機械に替えたり、その工程を外注したりする場合はどうか。今日の時点から先の違いを比べます。

ただし、過去のお金をすべて無視するという意味ではありません。売却できるもの、返金を受けられるもの、解約でこれから支払いが生じるものは、今後の選択に影響します。「すでに戻らない費用」と「選び方で変わる費用」を分けることが大切です。

導入を決めた理由と、今の問題を分ける

導入時の判断が、その時点では妥当だった可能性もあります。仕事の量や担当者が変わった、必要な機能が増えた、使って初めて不便が分かった。状況の変化を整理せずに、誰の判断が悪かったかだけを話すと、今後の選択が進みません。

まず、困っていることを具体的にします。「使いづらい」なら、どの作業に時間がかかるのか。「効果がない」なら、何ができることを期待していたのか。最初の期待が曖昧だった場合は、現在必要な仕事から決め直します。

続ける・一部を直す・やめるを並べる

選択肢を「使い続けるか、全部捨てるか」の二つにすると、判断が重くなります。例えば、使っている機能は残し、困っている一工程だけ別の方法にする選択も考えられます。

選択肢確認すること
今のまま続ける日々どんな手間が残るか。仕事量が増えても対応できるか
一部を直して続ける問題の原因を直せるか。修正後も管理できるか
別の方法へ替える移行、習得、過去の記録の保管に何が必要か
その作業や仕組みをやめる誰に影響するか。代わりに必要になる仕事は何か

「直せば良くなる」と考える場合は、どこをどう直すかと、確認方法まで具体的にします。同じ問題への小さな修正を繰り返すだけなら、使い方や構造の見直しが必要かもしれません。

業務ソフトを替える案なら、乗り換えで月額料金のほかに確認したい作業と費用を使って、移行や操作の習得まで比較に含められます。

もう少し試すなら、終わりの条件を決める

すぐに結論が出ないときは、対象や期間を限って試せます。例えば、次の月次処理で一つの設定を変え、担当者が元資料へ戻って手直しした回数を記録する、といった方法です。

「改善しそうなら続ける」では判定が揺れます。何ができれば継続するか、何が残れば別案へ進むか、いつ振り返るかを先に決めておきます。試行のために追加する費用や作業時間にも範囲を設けます。

見直しは、過去の努力を否定するために行うものではありません。残せるデータや手順、分かった条件は次にも使えます。これまでかけた金額を最初の一行に書いたら、その下へ「ここから先に必要な費用・手間・得られるもの」を選択肢ごとに並べてみてください。

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